代表雑感～※代表による労務・年金・起業に関する雑感です～

福岡・糸島の社会保険労務士・キャリアコンサルタント

社会保険労務士 おおぎ事務所の大城（おおぎ）です。

　福岡の糸島で、働き方・生き方に悩む人達をサポートする労務・年金・キャリア支援の専門家である社会保険労務士として活動する日々を過ごしております。

　梅雨の季節ですね。各地で大雨が降り続いています。

皆様の所は、大丈夫でしょうか？私は先月から、労働保険の年度更新の指導員として行政協力をしながら、お客様の新規事業開設に伴う様々な支援などをしております。今までに、いろいろと迷ったり戸惑うこともありましたが、その反面、嬉しいことも体験しました。そこで今回は、開業社労士になって嬉しかったこと！について、お話してみたいと思います。

　ちょうど、１年前のこの時期にも今と同じように行政機関で労働保険の年度更新の受付をしていました。受付会場である方から「覚えてますか？○○会社のAです。」と声を掛けられ、一瞬誰だったかなぁ？と思いつつ、ご無沙汰しております。お元気でいらっしゃいますか？と応対しました。その方とは名刺交換後、9ヶ月経っての再会でしたが、有難いことにしっかり覚えてくださっていたようです。

　それから、２ヶ月後のある日の朝、電話の音が・・・。何と、Aさんからの急ぎのお電話でした。Aさんの会社では、経営上の理由から、従業員さんとのトラブルを抱えており、その対処方法及び従業員との協議の場に同席して問題の収拾を図ってほしいとの、ご依頼でした。電話で30分程経緯・状況を伺い・確認し、協議開始時間まで時間がありませんでしたから、「すぐに伺います。法律上問題ありませんが不足の事態に備え、協議開始前に対応を打ち合わせておきましょう」。

　Ａさんの事業所に駆けつけ、事前に打ち合わせた後、その協議の場に同席することになりました。氷つくような険悪な雰囲気の中、Ａさんと従業員さんの双方から話を伺い、従業員さんのこれまでの頑張りを労い、その主張に対して配慮する用意があること。事を大きくして争っても互いに労多くメリットがないこと。双方に対し円満に解決する意義を時間をかけて、誠実に必死に説きました。互いの主張から、完全に納得は得られていないようでしたが、最後は、Ａさんと事前に打ち合わせた内容で、従業員さんにも合意して貰うことができました。後日、合意書を取り交わし、円満に解決したとの知らせを受け、とても感謝して頂きました。トラブルの経緯から相応の覚悟もしていただけに、無事に収束して本当に嬉しかったです。社労士になって一番嬉しい出来事でしたし、人に関わる、いろんな勉強をしておいたお蔭で助かりました。

　誰しも縁あって会社に採用されて仕事をするのですが、経営上の様々事情などがきっかけとなり、ボタンの掛け違いが起こり、トラブルに発展することも多いようです。そうならないように、日頃から労務管理の掛り付け医である社労士に相談されることをお薦めします。お金のことは税理士に。働くことは社労士に！です。

たまたま、Ａさんは、私を覚えてくださっていたので連絡したとのことでしたが、私に限らず、どの社労士も依頼者にしっかり寄り添い、サポートできる法律の専門家です。社労士は、あなたの会社の、労務管理の掛り付け医であり、主治医なのですから。少しでも不安があれば、すぐに社労士に相談してほしいと思います。

　開業以来、社労士業に関わるいろいろな悩みや心配ごとは尽きません。まだまだ知らないことは多く研鑽・精進は足りませんし、様々な壁にぶっかっております。それでも、日々の中で体験する嬉しいと思えることや、仲間の皆様・周囲の皆様の励ましのお蔭で、今があることに心から感謝しております。必要としてくれる誰かのために力を尽くせることに幸せを感じます。皆様、本当にありがとうございます！

　さぁ~、これからも、ご一緒にがんばっていきましょう！　￥(^^)/

　次号(2015年８月号)では、開業社労士になって注意しなければならないこと！についてお話します。このコラムは、社労士・キャリアコンサルタントである、代表が働き方・生き方に悩む皆様の参考になる労務・年金・起業などに関する雑感について連載しております。）